生産体制 Production system
小倉美術印刷では平成20年から社内ネットワークを活用した総合情報システム「プリンティング・パワー・システム(PPS)」を新たに取り入れ、人から人への確認や運営の円滑化を図っています。PPSでは、受注~生産~納品までの業務の流れがコンピュータによって一本化され、情報が各々の工程へネットワークを通じて引き継がれていきます。これにより、工場内各機器の稼働率や生産予定、進捗状態、生産状況などが、情報として社内で共有でき、各部門のチェック項目を次工程に漏れなく伝えられます。
消費者が商品を評価する際、初期段階での評価の半分以上は、デザインやパッケージによって決まると言われています。
その為、お客様やデザイナーが要望されている色を忠実に再現することが重要です。
まず最初の工程として、印刷する為のCMYK及び特色に応じたデータ作成を行い、印刷の原版となるCTP刷版出力を行います。
こうして出力された刷版は検版を行った後に印刷へと進みます。
ベストな製品をお届けするために、印刷する前の用紙には、用紙に付着しているゴミや紙粉を除去し、パイルターナーで用紙を揃えます。
印刷工程では、様々なジャンルの印刷機を保有し、UVコート・水性ニス装置付のUV印刷機を主力とし、ロールラベル凸版印刷機、UVシルクスクリーン印刷機などを備えています。
全機にインキ濃度・見当・水量が自動調整できる特別仕様を採用し、印刷後には全紙刷本検査機にてチェックを行い、高品質の印刷物の製造を可能にしています。
また、信頼性の高い印刷機を備えるだけでなく、優れた印刷物を見極める感性・高度な印刷技術の継承にも努めています。
パイルターナー
印刷機 4台
ロールラベル凸版印刷機 2台
UVシルクスクリーン印刷機
打抜とは印刷された用紙を、パッケージやディスプレイなどの展開図の状態に型抜きする作業のことです。
例えるならばクッキーを作る時に、伸ばした生地を星形やハート型に抜くのと同じ作業で、星やハートに抜く型がトムソン加工工程に使われる木型になります。
トムソン打抜きは、10分の1ミリのズレも許さない正確さを心掛けて調整し、精度の高い製品に仕上げ、次工程の作業精度を向上させることにより、より良い製品をエンドユーザーにお届けする一翼を担いたいと作業を行っています。
トムソン打抜機 2台
マスターブランカー(自動落丁機)
貼り工程は、製品の箱詰め作業や箱のふたを閉めた時の留まり具合に影響する、重要な作業です。貼りがズレるとストレートカートンのふたが閉まり難くなったり、外れやすくなったりと様々な弊害が出てくるので、加工後に人の目を通して検査を行い安心してお使い頂けるように作業を行っています。
グルアー機 2台
資格を持つ検査員による目視検査をはじめ、高精度カメラセンサーによる印刷後に行う全紙刷本検査機、抜き取りではなく単品チェックを行うブランクス検査機、防虫効果のあるLEDを使用した照明設備など様々な取り組みとともに万全を期した設備により高品質を追求し製品づくりに努めております。
検査装置
弊社では、通常機械で出来ない複雑な組立作業を、自社内にある工房にて加工技術に熟練した作業員が、徹底した品質管理のもと、手作業で組立作業を行っています。
また、食品衛生責任者の管理のもと、食品包装加工や他のアッセンブリーの作業も行なっています。
組立てが必要な製品は自社内の組立工房にて作業を行い、製造された製品は弊社所有の商品センターに運ばれます。
総合管理システムとハンディーターミナルでリアルタイムによる入出荷情報の管理を経てお客様へスムーズに納品します。
弊社では特定商品の紙管製造も行っています。
ロールラベル印刷機にて印刷されたリングと印刷後抜き上げられたメンコを組み合わせ、ドイツ製スパイラルワインダー、オランダ製自動成型機を使用し皆さんがお馴染みの紙管製品を1日10万個にも上る製造をしています。